東海大学医学部腎内分泌代謝内科

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研究活動

血液透析患者のALPの国際比較により予後との関連を発見 -大規模国際コホート研究DOPPSデータの解析-

https://academic.oup.com/endocrinesociety/pages/bone-research-2023?login=true/

当教室の深川雅史教授、駒場大峰准教授および新潟大学医歯学総合病院血液浄化療法部の山本卓病院教授は、血液透析患者の国際共同研究the Dialysis Outcomes and Practice Patterns Study(DOPPS)に参加し、2005年から2021年の日本を含む9か国28,888人の血液透析患者を調査しました。その結果、血液透析患者の生命予後、心血管疾患、そして骨折にアルカリフォスファターゼ(ALP)が強く関連していることを明らかにしました。また、日本の患者ではALPレベルが世界的に見て低く管理されていることがわかり、ALPの適切な管理が血液透析患者の予後改善に寄与する可能性が示唆されました。

中川先生のCommnetary「Standardization of PTH measurement by LC-MS/MS: a promising solution for interassay variability」がKidney Internationalに掲載されました。

Kidney Int. 2024 Feb;105(2):244-247.

https://academic.oup.com/endocrinesociety/pages/bone-research-2023?login=true/

本稿はCavalierらによって開発された、異なるアッセイ間のばらつきを減らすPTH測定の新手法について論じており、この方法では、LC-MS/MSを基準にしてPTHアッセイの標準化を実現し、測定の一貫性を向上させました。

駒場先生の論文「Active vitamin D use and fractures in hemodialysis patients: Results from the international DOPPS」がJBMRに掲載されました。

J Bone Miner Res. 2023 Sep 17

https://academic.oup.com/endocrinesociety/pages/bone-research-2023?login=true/

透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症のコントロールのために活性型ビタミンDが一般的に使用されているが、活性型ビタミンDがPTHを抑制する効果とは独立して骨の強度を直接改善するかどうかは不明であった。本研究ではDOPPSの第3〜6フェーズの透析患者データをもとに、活性型ビタミンDの処方と骨折の関連を分析した。結果として、活性型ビタミンDの処方は骨折リスクを低下させなかった。これは現行のKDIGOガイドラインが、PTHが上昇している患者にのみ活性型ビタミンDを使用することを推奨していることを支持するものである。

駒場先生の論文「Parathyroidectomy vs Cinacalcet Among Patients Undergoing Hemodialysis」がEndocrine Society Thematic Issue on Bone Research 2023に選出されました。

https://academic.oup.com/endocrinesociety/pages/bone-research-2023?login=true/

この論文では、血液透析を受けている二次性副甲状腺機能亢進症の患者における副甲状腺摘出術とシナカルセト治療を比較し、副甲状腺摘出術の方が長期予後が良好であることを報告しました。

湘南METROネットワーク講演会

4月7日に湘南METROネットワーク講演会が、昨年に引き続きオンラインで開催されました。湘南METROは、Metabolism(代謝)、Endocrinology(内分泌)、Transplantation(移植)、Renal(腎臓)の研究を組織化した研究会で、異なる分野を繋ぎ、近隣の施設との連携を深める目的で毎年開催されています。

1年間で当科に最も貢献したと考えられる医局員に贈られる遠藤賞は、森良孝先生に授与されました。この受賞は、出向先の伊勢原協同病院での腎臓内科や糖尿病診療の発展・拡大への貢献が評価されたものです。

毎年同門会で皆様にお送りしている当科の業績集(教室員の業績、診療実績など)を掲載しておりますので、ご確認いただけましたら幸いです。

湘南METROネットワーク総会 配布資料 2023.pdf

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