東海大学医学部腎内分泌代謝内科

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研究活動

豊田先生,小泉先生,金井先生,駒場先生,木村先生,和田先生,角田先生,深川先生が共著者となっている論文「Evaluation of ABCG2‐mediated extra‐renal urate excretion in hemodialysis patients」がScientific Reportsに掲載されました.

Evaluation of ABCG2‐mediated extra‐renal urate excretion in hemodialysis patients

Yuki Ohashi, Masao Toyoda, Nobumichi Saito, Masahiro Koizumi, Genta Kanai, Hirotaka Komaba, Moritsugu Kimura, Takehiko Wada, Hiroo Takahashi, Yuichiro Takahashi, Naoto Ishida, Takatoshi Kakuta, Masafumi Fukagawa & Kimiyoshi Ichida

尿酸トランスポーターABCG2は腎外尿酸排泄の大部分を担っており,その機能不全は高尿酸血症や痛風の原因となる.末期腎不全ではABCG2を介した腎外尿酸排泄能は未解明であり,尿酸排泄が腎外経路のみに依存する無尿の血液透析患者123名を用いて,腎外ABCG2の評価をおこなった.結果,血清尿酸値はABCG2機能障害で有意に増加しており,腎外ABCG2は血液透析患者の1日の尿酸産生量の約60%まで排泄できることがわかった.本研究は腎機能障害患者の尿酸ホメオスタシスにおける腎外経路の重要性を示唆するものであった.

中川先生の論文「Clinical Phenotypes and the Clinical Course of Bullous Pemphigoid Receiving Dipeptidyl Pepitidase-4 Inhibitor Treatment: An Analysis of Cases in a Single Japanese Center」がIntern Med Advance Publicationに掲載されました

https://doi.org/10.2169/internalmedicine.0815-22
Clinical Phenotypes and the Clinical Course of Bullous Pemphigoid Receiving Dipeptidyl Pepitidase-4 Inhibitor Treatment: An Analysis of Cases in a Single Japanese Center

Yosuke Nakagawa, Masao Toyoda, Nobumichi Saito, Noriko Kaneyama, Tomomichi Shimizu, Tomotaka Mabuchi and Masafumi Fukagawa

本研究では,DPP-4阻害薬と水疱性類天疱瘡の臨床表現型および臨床経過との関連性を,東海大学病院における水疱性類天疱瘡患者146名のデータを解析することで検討しました。DPP-4阻害薬を用いている糖尿病患者と,用いていない糖尿病患者の水疱性類天疱瘡疾患領域指数(BPDAI)を多変量線形回帰モデルを用いて解析し,DPP-4i治療とBPDAIスコアの関連を検討し,結果,DPP-4阻害薬投与中に水疱性類天疱瘡を発症した患者において,非炎症性の表現型はDPP-4阻害薬投与が水疱性類天疱瘡発症に寄与している可能性が高いことが示唆されました。

小泉先生,松坂先生が共著者となっている総説がPharmacological Reviews 誌に掲載されました。

Pharmacol Rev 74:462-505, July 2022

Kidney Angiotensin in Cardiovascular Disease: Formation and Drug Targeting
Hui Lin, Frank Geurts, Luise Hassler, Daniel Batlle, Katrina M. Mirabito Colafella, Kate M. Denton, Jia L. Zhuo, Xiao C. Li, Nirupama Ramkumar, Masahiro Koizumi, Taiji Matsusaka, Akira Nishiyama, Martin J. Hoogduijn, Ewout J. Hoorn, and A.H. Jan Danser

この総説では,腎臓のアンジオテンシン局所生成がどのように起こり,それがRAS阻害薬などの薬物によってどのように影響を受けるか,さらに腎臓のRASを変化させたときになぜ薬物が腎保護作用を示すのかについて,包括的に解説されています。
小泉先生のパートでは,2019年発表のメガリンKOマウスを用いた研究に基づいて,腎臓のアンジオテンシンII生成機構に関して,ポドサイト傷害による腎アンギオテンシンIIの増加は,ENaCとNHE3を活性化することでナトリウム保持に寄与している可能性を論じております。

駒場先生が第 65 回日本腎臓学会学術総会においてCSA(Clinical Science Award)を受賞されました

CSAは,本邦の腎臓学におけるヒトを対象とした臨床研究のリーダー たりうる中堅研究者を顕彰することを目的に新たに設けられた賞であり,先生のFGF23抵抗性の概念の提唱などCKD-MBD領域における数多くの研究が評価されたものです。受賞講演のテーマは「Searching for novel therapeutic approaches to CKD-MBD: Focus on extrarenal effects of PTH and FGF23」であり,FGF23による腎臓以外の臓器障害についてさらなる研究進展を予期させるものでした。
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駒場先生のcommentary「Renoprotection by GDF15 and Klotho: birds of a feather flock together」がKidney Internationalに掲載されました

Kidney Int. 101, 1112-1115 (2022).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35597591/

Renoprotection by GDF15 and Klotho: birds of a feather flock together

Komaba Hirotaka.

Growth Differentiation Factor 15(GDF15) は,TGFβ familyに分類されるストレス応答サイトカインであり,腎障害後に主に近位尿細管で発現が誘導され,腎保護的に作用する可能性があることから AKI治療の標的として注目されつつある。Valiño-Rivas らは,マウスを用いた葉酸,シスプラチン投与,片側尿管閉鎖の3つの腎障害モデルでGDF15が腎保護作用を示すことを確認し,さらにGDF15 が別の腎保護因子である Klotho の腎臓での発現を誘導することを同定した。また,注目すべき意外な結果として,免疫蛍光染色でKlothoの発現が近位尿細管で明らかに増加していたことが挙げられる。Klothoもまた腎保護作用が推定されているが,生理的には遠位尿細管で強く発現し,近位尿細管での発現は弱い。この結果からは,虚血や腎毒性物質に脆弱な近位尿細管で2つの腎保護因子が協力的に作用していることが示唆された。

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