2025年5月29日（木）から31日（土）までの3日間、岡山県にて「第68回日本糖尿病学会年次学術集会」が開催されました。

初日には、臨床助手の伊藤佳祐先生によるSGLT2阻害薬の副作用に関するご発表を皮切りに、学術集会が開幕しました。午後には、木村守次准教授が治療困難症例に対するチーム医療のアプローチについて演題発表を行い、木村先生の熱意あるプレゼンテーションに対して、フロアからも多くの賛同や意見が寄せられました。

二日目には、豊田雅夫教授がセッションの座長を務められ、さらに早期腎症へのアプローチをテーマとしたイブニングセミナーでは講演を担当されました。同セミナーは満席となり、大変盛況のうちに終了しました。

最終日には、東海大学が主幹となって進めている全国規模の臨床研究「REALJ研究」の成果発表が行われ、リアルタイムCGM（持続血糖モニタリング）の実臨床における有用性に関する初のエビデンスとして、多くの研究者から活発な質疑応答が交わされました。

また今年度は、豊田教授がプリンシパル・インベスティゲーター（PI）を務めるRECAP studyに関しても注目すべき研究成果が発表されました。浜松医科大学の釣谷大輔先生が肝機能に関するpost-hoc解析を、福岡大学の川浪大治教授のグループに所属する千田友紀先生が性差に関するpost-hoc解析をそれぞれ口演され、昨年度に続いてRECAP studyからの新たな知見が示されました。

本学会を通じてご発表いただいた各大学の先生方に、心より感謝申し上げます。