ご挨拶

この度、先代教授の深川雅史先生の後任として、2024年4月1日付で腎内分泌代謝内科学教授を拝命いたしました。当教室の使命は「腎臓病、糖尿病、内分泌疾患の良医を育成し、地域医療と医学の発展に貢献する」ことです。この使命を果たすため、医局員一丸となって取り組みます。
当教室は、1996年に医学部長に就任された黒川清先生の主導により,当時の内科学第七教室と移植学教室腎センター内科が統合され「腎・代謝内科学」として発足し、その後、現在の「腎内分泌代謝内科学」へと発展を遂げました。初代教授である堺秀人先生が基礎を築かれ、第二代教授の斎藤明先生、第三代教授の深川雅史先生が大きく発展させてこられました。
この伝統ある教室を引き継ぎ、さらなる発展を目指す上で「多様性」をテーマにしたいと考えております。さまざまな専門性や経験、価値観を有する個性豊かな人材を育成することにより、時代とともに変化する医療ニーズや研究課題に柔軟に対応できる教室を目指します。
教授 診療科長 腎センター長
駒場 大峰
専門分野の多様性
当教室は腎臓病、糖尿病、内分泌疾患を専門領域としています。
当院は神奈川県中西部の広いエリアをカバーしており、これらの疾患を有する症例を数多く、領域横断的なアプローチで診療できることが当教室の特徴です。
教室員はキャリアパスの中で、これらの広範な分野を学び、複数の専門医資格を取得することもできます。あるいはひとつの領域に絞って、さらに深い専門性を追求することも可能です。
このように、多様な専門性と好奇心を持つ医師が集まることが、教室の強みになると考えています。
臨床と研究のウェイトの多様性
医師としての価値観も、人それぞれです。臨床の現場で患者さんを助けたい人、研究で新しい発見をしたい人、またはその両方に取り組みたい人、それぞれの志向に応じた働き方を尊重し、柔軟にキャリア設計できる教室を目指します。
研究に関しては、遺伝子改変マウスや疾患モデル動物を用いた基礎研究から、大規模な臨床データの解析まで、さまざまなアプローチで挑戦できる環境を整えています。
一方、教育に関しては、それぞれの教室員が得意分野に応じて貢献することを基本方針とし、さらなる「多様性」を有する次世代の育成につなげていきたいと考えています。
ワークライフバランスの多様性
働き方改革が進む中で、ワークライフバランスの重要性はますます高まっています。
出産や育児などのライフイベントの際は、医師としての役割を継続する上で周囲の理解とサポートは欠かせません。独身医師も、自分らしい時間を持つ権利があります。
キャリアの中で国内外への留学を希望することもあるでしょうし、リフレッシュのために休暇が欲しい時もあると思います。
当教室では、ライフステージや個々のニーズに応じた柔軟な働き方ができるよう支援します。このような体制を整えることで、教室員同士の結束や助け合いの精神も育まれると考えています。
このように「多様性」に富む教室員が集い、互いを尊重しながら高め合う組織づくりを目指します。
教室員一人ひとりが個性を活かして活躍できる環境を整えることで、より強く、発展性のある教室へと成長させていきたいと考えています。
どうぞ今後とも皆様のご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。