当教室に留学生されていたFajol先生による、当教室での研究成果をまとめた論文が、2026年6月3日にPflügers Archiv – European Journal of Physiology誌に掲載されました。
リンクはこちら(https://link.springer.com/article/10.1007/s00424-026-03183-y)
本研究では、肥満および2型糖尿病のモデルであるob/obマウスを用いて、副甲状腺ホルモン(PTH)が糖代謝や脂肪組織の熱産生に及ぼす影響を検討しました。
PTHを単回投与すると、脂肪組織における熱産生関連遺伝子の発現が一時的に増加しました。一方で、PTHを連日投与しても脂肪組織の褐色化は持続せず、インスリン抵抗性や高血糖の改善も認められませんでした。むしろ、PTHはグレリンや視床下部の食欲調節因子を介して摂食を促進し、体重増加を悪化させる可能性が示されました。
本研究の結果から、PTHは脂肪組織の熱産生を一過性に促進するものの、肥満関連糖尿病の治療標的として応用するには慎重な検討が必要であることが明らかとなりました。
Fajol先生、おめでとうございます!
