豊田雅夫教授を筆頭著者とするREALJ Study Groupの論文が、Endocrine Journal誌に掲載されました。
論文タイトルは「Observational study of the relationship between the use of real-time continuous glucose monitoring and glycemic control in patients with diabetes in Japan: the REALJ study」です。
リンクはこちら(https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrj/advpub/0/advpub_EJ26-0183/_article)
持続血糖モニタリング(CGM)は、皮下に装着したセンサーによって血糖の変化を持続的に把握できるシステムで、糖尿病治療において急速に普及しています。なかでもリアルタイムCGM(rtCGM)は、現在の血糖値だけでなく血糖の変化をリアルタイムに確認でき、低血糖や高血糖を知らせるアラート機能も備えています。一方、その有効性は臨床試験で示されているものの、日本を含むアジアの日常診療における長期間の実臨床データは十分ではありませんでした。
本研究(REALJ study)では、日本全国34施設においてDexcom G6によるrtCGMを導入し、26週間以上継続使用した糖尿病患者を対象として、日常診療における血糖管理の改善効果と安全性を検討しました。解析対象となった192名では、平均HbA1cが導入前の8.62%から26週後には7.88%へと低下し、平均0.73%の有意な改善が認められました。
さらに、どのような患者でHbA1cがより改善しやすいかを検討したところ、導入前のHbA1cが高いこと、CGMをより長時間使用していること、年齢が高いことなどがHbA1c改善と関連していました。一方、26週間の観察期間中に認められた糖尿病ケトアシドーシスは1名、重症低血糖は4名でした。
本研究は、臨床試験ではなく、日本全国の実際の糖尿病診療の現場から得られたリアルワールドデータであり、rtCGMを継続して活用することが血糖管理の改善につながる可能性を示した点に大きな意義があります。今後、CGMをより効果的に活用し、一人ひとりの患者さんに適した糖尿病治療を実現していくうえで重要な知見になることが期待されます。
豊田先生、REALJ Study Groupの先生方、おめでとうございます!
