2026年7月16日に中川洋佑医師の研究論文「Serum activin A and bone metabolism in patients undergoing hemodialysis」がOsteoporosis Internationalのオンライン版で閲覧可能となっています。
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アクチビンAは、骨を吸収する破骨細胞の形成を促すタンパク質で、腎機能が低下すると血液中の濃度が上昇することが知られています。しかし、腎不全患者の骨代謝にどのような影響を与えるかは、十分に明らかになっていません。
本研究では、健常者35人と維持血液透析患者654人を対象に、血液中のアクチビンA濃度を測定し、骨の吸収や形成を示す検査値、骨密度、骨折との関連を調べました。その結果、血液透析患者のアクチビンA濃度は、健常者の約2.6倍に上昇していました。また、アクチビンA濃度が高い患者では、骨吸収を示すTRACP-5bが高く、副甲状腺ホルモンの影響を考慮した後も、この関連が認められました。骨形成を示す骨型アルカリホスファターゼについても、同様の傾向がみられました。一方、アクチビンA濃度と骨密度、過去の骨折歴、その後の骨折発生との間には、明らかな関連は認められませんでした。
以上から、腎不全患者で上昇するアクチビンAは、骨の新陳代謝が過剰に活発になる「高回転型骨代謝」に関与している可能性が示されました。ただし、骨折リスクを予測する指標としての有用性は限定的であり、今後は治療標的となり得るかを含め、さらなる研究が必要です。
中川先生、おめでとうございます!
