東海大学医学部腎内分泌代謝内科

受診される方・医療機関の方へ

内科の総合力をキープしながらも、専門領域で最先端に触れられるカリキュラムを用意します。

内科全般を広く学び続けられる。

東海大学腎内分泌代謝内科では、内科及び関連領域の総合力を維持・向上しつつ専門領域を極めることを目指しています。
臨床にしても、研究にしても、国内外の一流レベルがどのくらいなのかを理解したうえで、教育しているので、
初めからそのレベルまで到達するつもりで、門を叩いてほしいと願っています。

科の特徴は大きく2つあります。
第一に、大学の教室というと非常に専門的な細かいことを研究しているように思われがちですが、
腎臓、内分泌、代謝と3つの領域をカバーしているので、内科全般を広く学び続けられます。
カリキュラムとして、後期研修で3年目で来られると、最初の1年間のうち半年くらいは総合内科に回ります。
それから後も、専門医の資格を取るまでは、腎臓、糖尿病、透析、高血圧、
内分泌などの患者を全般に持っていただくことになるので、内科の総合力が付きます。
やがては専門医となっても、その専門だけやっていればいいというわけにはいきません。
たとえば、透析の患者を診るには、心臓のことも、血圧のことも、血糖の管理も、当然知っていなければ適切な治療を行えません。
糖尿病にしても、腎機能が悪くなっていくので、腎臓について知らなければならない。
従って、内科の総合力をキープしつつも、専門を掘り下げていかなければならないわけです。


深川雅史

多様なキャリアパスの可能性

第二に、いろいろなキャリアパスがあり得ます。今の医学生は皆さん、専門医の資格を取ることに主眼を置いていると思います。人によって、専門医を取っていただくだけでもいいですし、専門医を取りに行きつつ研究も目指すのなら、大学院に入学していただくコースもあります。
専門医になった後に、別の専門病院で学べるルートも持っていますし、研究が進めば留学というパターンもあります。
海外留学に今年は2名を送り出しました。1名は、スタンフォード大学で尿毒物質の研究を行っています。もう1名は、ハーバード大学でミネラル代謝を研究しています。
研究に関しては長いスパンで考えて、ゼロから始まって3年でようやくまとまるくらい厳しい道のりのものです。ただし長い年月をかけたからいいというのではなくて、何をやるのか、テーマが大事。そこはしっかりとミーティングをして、方向性を見極めていきます。
今後は、専門医になった後、臨床で国内外の留学を希望する人も出てくるでしょう。私の持っているネットワークを生かして、この分野では定評がある施設で,腕試しとスキルアップすることも可能です。


東海大学医学部腎内分泌代謝内科

1人でも多くの才能を開花させる

私はこれまで研究志向の国公立の大学でキャリアを積んできましたが、私立の臨床志向に新鮮味を感じて東海大学に移りました。また、東海大学では教育に力を入れていまして、そこに魅力を感じました。教育のよしあしによって、才能が開花するかどうかが、変わってくると思います。大学は医育機関でもありますし、1人でも多くの才能を開花させるのが、自分の仕事だと考えています。

東海大学は,地理的に、神奈川県の西半分の患者が集まってきますから、非常に多種多様な症例にあたることができます。症例の検討会を行い、自ら発表する機会も与えられますから、論理的に考えてわかりやすくプレゼンテーションする能力が身に付きます。

糖尿病の患者に対して、簡単に済ませようとするなら、血糖をコントロールすればいいといった考え方もあるでしょう。しかし、当然合併症もあるでしょうし、思わぬ症状が出るケースもありますが、他の科に丸投げするようなことでは困ります。内科の総合力でトータルに診るということです。


常に医療の先端に触れることができる

科の特徴をもう1つ挙げれば、栄養についてきちんとした知識が身に付きます。
腎臓病にしても糖尿病にしても、食事療法が関係してくるのですが、食事制限するだけのやり方は否定されています。
長期的には低栄養を防がなければ、治るべき病気も治りません。
院内にサポートチームもありますが、それを頼る前に、通常の診療で低栄養をなるべく早く発見して、改善を進めています。
最近は腎移植についても、移植外科と一緒に患者を診るように体制を変えました。
手術は外科が行うにしても、長期にわたるフォローアップには、実は内科の診療が欠かせません。
日本の病院で、この体制が取れているところはまだ限られています。
このような医療の先端に触れることができるのも、東海大学腎内分泌代謝内科ならではだと自負しています。


深川雅史

教授・診療科長
深川雅史

経歴
  • 1983年 東京大学医学部医学科卒業
  • 1992年 米国バンダービルト大学リサーチフェロー
  • 1995年 宮内庁侍従職 侍医
  • 2000年 神戸大学医学部附属病院助教授
        代謝機能疾患治療部部長
  • 2009年〜東海大学医学部内科学系腎代謝内科教授
資格
  • 日本内科学会研修指導医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会専門医・指導医
  • 日本透析医学会専門医・指導医

専門領域
  • 腎臓病、腎不全、骨カルシウム代謝異常、 水電解質代謝異常、透析合併症

最近の教育的著書(編集・監修含む)
2019 今日の治療指針2019年度版(私はこう治療している)-腎疾患 最近の動向- 医学書院
2018 透析患者の検査値の読み方 第4版 日本メディカルセンター
CKD-MBD 3rd Edition 日本メディカルセンター
こんな時どうすれば!? 内分泌・脂質・尿酸コンサルタント 金芳堂
今日の治療指針2018年度版(私はこう治療している)-腎疾患 最近の動向- 医学書院
2017 レジデントのための腎臓病診療マニュアル第3版 医学書院
今日の治療指針2017年度版(私はこう治療している)-腎疾患 最近の動向- 医学書院
2016 腎移植コンサルタント 金芳堂
今日の治療指針2016年度版(私はこう治療している)-腎疾患 最近の動向- 医学書院
2015 こんな時どうすれば!?糖尿病・血糖管理コンサルタント 金芳堂
今日の診断指針(第7版)-腎疾患- 医学書院
2014 やさしい腎臓病患者のためのリン・カルシウム代謝の自己管理
―保存期・透析期から移植期まで
 医薬ジャーナル社
2013 透析患者の検査値の読み方 改訂第3版 日本メディカルセンター
CKD-MBDハンドブック2nd edition 日本メディカルセンター
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD‐MBD) 改訂版 医薬ジャーナル社
2012 血液透析患者における心血管合併症の評価と治療 医薬ジャーナル社
レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第2版 医学書院
2011 透析患者の病態へのアプローチ 改訂版 金芳堂
やさしい透析患者のための血圧と心臓・血管の自己管理 医薬ジャーナル社

受診される方・医療機関の方へ

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