木村先生の論文 The Importance of Patient and Family Engagement, the Needs for Self-Monitoring of Blood Glucose (SMBG). Our Perspectives Learned Through a Story of SMBG Assistive Devices Madeが Diabetes, Metabolic Syndrome and Obesity: Targets and Therapy に掲載されました
Diabetes Metab Syndr Obes. 15 1627-1638. 2022
https://doi.org/10.2147/DMSO.S363762
The Importance of Patient and Family Engagement, the Needs for Self-Monitoring of Blood Glucose (SMBG). Our Perspectives Learned Through a Story of SMBG Assistive Devices Made by a Husband of the Patient with Diabetes.
Moritsugu Kimura, Masao Toyoda, Nobumichi Saito, Makiko Takahashi, Konomi Isozumi, Eri Kato, Daiji Kawanami and Masafumi Fukagawa.
血糖自己測定(SMBG)は、費用対効果の問題など否定的な報告もあるが、患者のセルフケアがその治療効果に影響する糖尿病診療においていまだセルフケアを確立するための重要なツールであり、この考えを裏付ける報告もいくつか存在する。さらに、高齢者や視覚障害者などのSMBG施行困難者に対しはSMBGを補助するデバイスは必要であるが、これまで使用されてきた補助具では不十分な例も多い(Figure 1a-c)。
また、現在の糖尿病医療では、患者個人の嗜好やニーズ、価値観を尊重した患者さん中心のケアや患者さん一人ひとりの特性や併存疾患を考慮した個別化ケアが重要であることが報告されている。
本論文では、視覚障害をもつ患者のために夫が作成、のちに製品化したSMBG補助具(Figure2a-d, 3,4)の物語を1つの資料とし、糖尿病診療における患者家族参加型医療の重要性ならびにSMBGとその補助具の必要性について、我々の見解をPERSPECTIVES(総説様形式)というかたちで報告した。