駒場助教がNephrol Dial Transplantに論文を発表しました。
/
掲載論文
下記PubMedのページよりご覧いただけます。
本研究は,東海透析コホート研究(後向き)※のデータベースを用いて,カルシウム非含有リン吸着薬である炭酸ランタンの処方が透析患者の生命予後に及ぼす影響を解析したものです。透析患者において高リン血症は,心血管疾患,死亡の独立した危険因子であり,その管理はきわめて重要とされています。本研究の結果,従来治療では十分なリン管理が得られていない透析患者において,炭酸ランタンの処方が生命予後の改善につながる可能性が示されました。
※東海透析コホート研究(後向き)とは,東京,神奈川,埼玉の透析施設22施設の協力を得て行われた後向き観察研究です。計2292名の透析患者を対象に,患者背景,併存疾患,検査データ,診療内容などの情報を調査し,死亡や入院をはじめとするアウトカムに及ぼす影響を明らかにすることを目的としています。