東海大学医学部腎内分泌代謝内科

受診される方・医療機関の方へ

腎臓病は解明できていない未来の分野だから
チャレンジのしがいがある

腎内分泌代謝内科 准教授・腎・血液透析センター長
和田健彦
腎内分泌代謝内科 准教授・腎・血液透析センター長和田健彦

腎臓病は解明できていない未来の分野だから
チャレンジのしがいがある

腎内分泌代謝内科 准教授・腎・血液透析センター長
和田健彦
腎内分泌代謝内科 准教授・腎・血液透析センター長和田健彦

輸液や利尿薬をうまく使うと治るのが面白い

私は東京大学医学部附属病院の腎臓・内分泌内科から、約2年前に移ってきたのですが、東海大学の方が臨床の患者さんを診る機会が多いです。東大ではスタッフの人数が多いので、1人当たりで診る患者数が少なく、むしろ研究・執筆・管理業務に割く時間が多かったですね。

学生の頃は、腎臓は難しくて自分にはできないと思っていました。しかし、研修医の時に内科のいろんな病気の患者さんが入院している病棟を回る中で、腎臓が悪くなってきたり、体液や電解質バランスが崩れてきたりすると腎臓の指導医の先生が対処するのですが、一緒に治療に参加させてもらって、輸液や利尿薬をうまく使うとしっかり治るところに面白さを感じたのをきっかけにこの世界に入ることになりました。
その後は、東京大学の大学院に在籍しながら、2年間の国内留学という形で、東海大学で実験をやらせていただいていました。入局した時の教授が東海大学に移られて、研究室を持たれたので、そこで実験・研究をスタートさせて頂きました。
研究では、ネフローゼ症候群の蛋白尿が漏れ出すメカニズムに興味をもって進めています。2002年から05年まで米国・シアトルのワシントン大学に留学していたのですが、その時に糸球体足細胞の研究を始めたのがきっかけです。

長期治療に通う患者を引き継ぎ知見が広がった

腎内分泌代謝内科 准教授・腎センター長 和田健彦現在、外来診療では、腎内分泌代謝内科で長年診療されていた先生の患者さんを引き継いで拝見しているのですが、20年以上などの長年にわたってフォローアップされている患者さんも多く、腎臓病が長期にわたりどういう経過をたどってきたのかを実際に知るチャンスが広がりました。多発性嚢胞腎やファブリー病といった遺伝性の病気も、その先生がよく診ていらっしゃったので、診療する機会が増えて勉強になりました。

1回の外来では午前中だけで25人から30人を診ます。症状が落ち着いている人ばかりだとスケジュール通りに終わるのですが、透析になりそうな人がいると時間がかかります。たいていは午後1時を過ぎてしまいますし、2時を回ることもあります。
1回の診察ですべてのプロブレムをチェックして対策を立てないといけないのですが、腎臓が悪くなるといろんな合併症が出てくるので、特に透析が近い患者さんだと時間がかかってしまいますね。

東海大学に来てみて、全般的な診療ができる若手が揃っているので、一緒に仕事をしているとたいへんな刺激を受けます。 現在8人くらいの腎臓のチームですけれど、チームにもっと人数が増えて体力が付いてくると、もっと大きなことができるのではないかなと期待しています。
診療が忙しいですが、診療をしているだけで日々流されていくと、学会の発表も論文を書くのもできなくなってしまいます。そういうことがないように、臨床の中からでも、あるいは実験を行って知見を得る姿勢が重要です。

腎臓の機能低下にストップを掛ける方法を見つけたい

腎臓は体液の調節を司る臓器で、全身の健康につながってきます。そこがとても面白いところです。オールラウンドな医学的知識も必要とされてきますから、後期研修で力を付けたい人にはお勧めしたいです。

腎臓病は、実のところあまり治療法が進歩していなくて、私が医師免許を取った頃とあまり変わっていないのです。症例に関しても、どうして発症するのか、よくわかっていないことがたくさんあります。もっと解明されてくると、透析患者さんも減ります。その意味でこれからの分野ですね。
腎臓の機能が低下して慢性腎不全になり、さらに悪くなると透析が必要となるのですが、ストップを掛けることができていません。再生医療が発展しつつある今でも腎臓の再生はまだ難しいです。少なくとも腎臓病の進行を抑制する、新薬、治療法の開発が必要だと思います。
若い人にはぜひ腎臓のチームに来て、新しい治療法を確立する研究に参加してほしいなと思います。

*2017年7月現在の内容です。

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